早いものでもう11月。
秋が深まるこの時期、各染匠で着物の展示会が開催されています。
着物好きには嬉しい季節ではないでしょうか?
展示会というと、個々が新作を発表するというイメージがありますが、
今年はさらに大きな催しが行われます。
染織技術の見本市と位置づけられた展示会「全国染織産地展」
日本に数ある染織業者が集まり、着物から服飾雑貨まで幅広く展示予定です。
約50社の企業が東京で合同展示会をするのは初めて。
着物業界にも新しい風が吹いているんです。
今回、和札でもお世話になっている富宏染工・藤井寛さんも京1000の会というグループで参加されます。
原則的には商談会の為、一般の方は入ることができませんが、
卸や小売店の方は入ることができますので
お時間があればぜひお越し下さい。
▽ご来場希望の方は上記HPよりお問い合わせ下さい(入場には招待券が必要です)▽
http://www.sensho.or.jp/sensyoku/
■日時:11/11(木)13:00~17:00・11/12(金)10:00~17:00
■会場:東京都立産業貿易センター 浜松町館 3F
■連絡先:全国染織連合会 事務局 TEL.075-255-0740
当日は、京都をはじめ、6団体の染織組合が参加されます。
京友禅以外にも、日本が培った染織技術を垣間みることができるはずです。
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丹後織物工業組合(京都)
●丹後ちりめん
和装用白生地の約60%を生産。シボが大きい古代ちりめんや、シャリッとした独自の風合いが特徴の駒綸子(こまりんず)ちりめんなどがある。
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東京工芸染繍協議会(東京)
●江戸小紋
江戸中期に京都から友禅や刺繍の技術が伝わる。控えめな色数であっさりとした雰囲気のものが多い。
●江戸刺繍
絹糸・金糸・銀糸を用いて手作業で生地に縫う。きっちりした調子が好まれ、その技法は100種を越える。
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京友禅協同組合連合会(京都)
●京友禅
扇絵師・宮崎友禅斎が考案した染色技法。豪華絢爛な色彩美が特徴。
●誂京染
きもののオーダーメイド。古いきものの地色や柄の染め直しも可能。
●京手描友禅
糸目糊を用いる挿友禅により華麗な多色使いが可能になった。
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浜縮緬工業協同組合(滋賀)
●浜ちりめん
古来より上質な絹産地だった近江・長浜で作られる。100%生糸を使用した絹製品で、しっとりとなめらかな肌ざわりが特徴。
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沖縄ハイビスカス協会(沖縄)
●沖縄県産の新素材
喧嘩であるハイビスカスや、沖縄で多く生産されるオクラの茎からシルクのような光沢のある糸・繊維素材を抽出。紡いだ糸で沖縄ブランドの布製品を開発。
私も当日参加予定です。
京都以外の地域の染織技術を見ることができる、貴重な機会。
今から楽しみにしています。
text by 鈴木晴奈
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