雨さえも味方に/ファッションカンタータ開催!
2011年05月31日 [日記]
つかの間の晴れ模様の京都。
先週末は雨音を聞きながらじっと部屋で読書、なんて方も多かったのではないでしょうか。
私もそうする予定・・・だったのですが
台風に負けじと、とあるショーを見に行ってきました。
去る5/27、西本願寺にてファッションカンタータという和装と洋装のファッションショーが
降りしきる雨の中行われました。
時の綺羅をテーマに、洋装からはアナスイ、和装からは京都コレクション協議会の作家さんが作品を発表。
「雨が降っても美しいものはきれいである」という演出家方の言葉の通り、
したたる雨、薄暗いお堂にぱっと映える鮮やかな着物と洋装、
悪天候のため急遽用意したという蛇の目傘がうまくマッチして
京都らしい、魅力的な空間が演出されていました。
▽ ショーの様子▽
和装が大好きという元ちとせさん&中孝介さんも!なごり雪を熱唱
京都コレクション協議会代表の羽田登さんは
「昔は座布団に座る生活から膝前の柄が重要だったのが、
イスに座る生活に変わることによって帯より上の部分が重要になってきている。
作品を作っていく上で、古来の工法に固執するのではなく、
消費者の好みや生活様式の変化に柔軟に対応していかないといけない」と
着物離れが進む昨今の状況の中で、今作家がすべきことについて熱く語っておられました。
古典的な柄とはちょっと雰囲気の違う、作家独自の柄ゆきや色。
大胆な構図の着物の数々。
低迷気味の着物業界を打破するかのような勢いのある作品を見ることができ、
このショーが人を惹き付ける理由や意味を感じることができました。
写真・文/鈴木晴奈