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家紋をカジュアルに楽しめる花紋名刺*紋章上絵師のお仕事

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こんにちは。
この春リリースした和札の新ライン・「花紋名刺」はもうご覧いただけましたか?
今回、花紋名刺を企画するにあたって
ご協力いただいた鹿島紋章工芸の鹿島さんに、
手描き家紋について詳しくお話を伺いました。

鹿島さんは紋章上絵師という、着物に家紋を描き入れる職人さんです。
高校を卒業して早45年、紋章上絵師のトップとして長年活躍されてこられました。
「一寸の狂いもない紋を描く」ことが求められる仕事で、
正確に描くための紋型作りや、着物の地色に合わせて紋のふちを塗る作業など
型友禅や手描き友禅のような作業も1人でされるため
1人前になるのに10年はかかるそうです。

20年ほど前から着物業界の中でもデジタル化が進み、
紋入れを印刷で行うことが増えたそうです。
印刷と手描きの違いはぱっと見ただけでは分からないため
手描き家紋を目にする機会はますます少なくなるだろうと言います。

手描き家紋の技術を後世に伝えたい...という鹿島さんに
今回、手描き家紋はどのように行われているか教えていただきたいと思います!

0道具120309.jpg



道具:
定規、竹のコンパス、筆、刷毛、生地を平らにする丸ゴテ・平ゴテなどを使って紋を描いていきます。
作業台には大量の筆が。筆やコンパスは、筆先の微妙に違う筆を使い分けます。
見た目はほとんど変わらないように見えますが、墨をつけた時に全く太さの違う線が描けるそうです!

0-筆120309.jpg

0-筆1120309.jpg



















1.反物に描くための準備をする
反物が届いたら、紋を入れる場所を霧吹きで湿らせ、丸ゴテで平らにします。

2反物120309.jpg


2.染める家紋の型を作る
型が必要な場合、トレーシングペーパーにコンパスや定規を使って、目安となる紋を描き、型紙に転写して型にします。
正円ではないカーブも、コンパスを駆使して描いていくんだとか。

3型120309.jpg



この冊子に収まっているのは、今までに作った型紙です。
同じような紋でもお客様によって微妙に大きさが違うため、その都度型を作っていくそうです。

3本120309.jpg







3紋の型120309.jpg




3.紋の輪郭を刷毛や筆できれいに整え、その後中の線(すべ)を描いていきます。
細い線は墨で、太い線は墨に膠を混ぜた「けんぼう」とよばれる染料で描いていきます。
コンパスや定規も使いますが、ある程度は長年の勘で、フリーハンドで描くことができるようになります。

4描く120309.jpg



4.着物の色に合わせて、白地部分を地の色に塗っていきます。
黒留袖の場合なら黒染料ですが、色留袖の場合は何度も色味を調整して、着物の色に合わせていきます。

5色あわせ120309.jpg


5.最後に、塗ったところに湯気を当てます。
湯気を当てるのは染料を定着させるためです。最後に平ごてで乾燥させて完成です!

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いかがでしたか?
ひとつ紋を描くにも気の遠くなるような細かい作業が続くことが分かります。

国の無形文化財に指定されている紋章上絵の技術ですが、
着物離れにより今ではなかなか目にすることができません。
花紋名刺をきっかけに手描き家紋の技術を知っていただければ幸いです。

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